今、いろいろな案件の企画とコーディネートをさせてもらっているのですが、
先日、熊本で開催された「わたしの働き方フォーラム」もその一つ。
女性の参加が9割強でしたが、男性にもご参加いただいてよかったです。
当日、参加者の皆さんからいただいた声、100件超を、ひとつひとつ読みました。
意外だったというか、嬉しかったのが、
妊娠中や出産をおえて間もないママの参加が複数あったということ。
つわりや睡眠不足などで辛い真っ最中なのに、わざわざ来てくれるなんて・・・
その行動力や意思が、すてきです。可能性にあふれています。
私自身、妊娠中や出産後は、社会と関わりたいけど、どう関わっていけるのか?
すごく不安な時期を過ごしました。
妊娠中の女性向けに、
「ママになるための準備講座」(沐浴のしかたとか)はたくさんあるけど、
それだけでなく、キャリアを考えるワークショップもあってもいいのかも。
と思ったり。
寄せられた声で目立ったのが、
「子どもが病気になっても休みづらい雰囲気」
「会社に制度はあるけど、使える状況じゃない」
「子どもの預け先に、なぜ母親だけが悩まないといけないの?」
「仕事が忙しすぎて、やりがいがあるのか分からなくなってくる」
「つわりがきつくて退職した」 など。
私も同じことを感じてきたから、激しく共感。
これっていま働いているかどうかは関係なく、
女性が働く上で、共通する不安や課題だなと感じました。
現状はいろいろな課題があるけれど、
仕事にやりがいを感じたい、
社会とつながっていたい、
好きなことを仕事にしたい、
自分の仕事や行動で社会に良い影響を!
と思っている人が多いことが、ひしひしと伝わってきます。
「私たちがどんどん前例を作っていくこと!」
「お互いさま、と言い合って仕事と子育てが安心してできるといいな」
そういう風土づくりは簡単ではないし、牛歩のようかもしれないけれど、
一人ひとりの意識と行動が大事なんだと、勇気づけられます。
経営者の立場からのリアルな意見もありました。
「企業にとって子育てはデメリット」
「産休や育休を取得してほしいけど、経営上きびしい」
「会社を潰すと社員や家族に迷惑がかかるというプレッシャーがあり、
幸せな働き方については考えたことがなかったが、これからは考えたい」
など。
「女性が働きやすい社会を!環境整備を!」と言っても、企業には企業の課題もあるわけで。
企業の課題やリスクを経営者だけが抱えて、踏ん張るんじゃなくて、
雇用される側も自分ごととして、企業の負担を分担していって、
フェアな関係というか、チームができればいいのかな。なんて感じました。
経営者や従業員なんて、ただの役割。
雇う側と雇われる側、使う側と使われる側という構図を壊して、
結局は個人と個人との信頼関係を、いかに築けるか?というところに
フォーカスしていった方がいいような気がします。
今回のフォーラムは、「ことしごとプロジェクト」の一環で、スタートを切ったばかり。
一人ひとりの働きやすさや暮らしやすさを追求していくために、私も試行錯誤、ピボットの日々。
いろんな人の意見や知恵をもらいながら、成長していきたいなと思っています。