RSウイルスの脅威

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

平成最後の年末年始は楽しく過ごせましたか?

我が家は、忘れられない年越しとなりました。

とは言いつつ来年の今頃にはすでに忘れてそうだから、書きます。

完全に自分のための日記です。

発端はクリスマス前にやってきた

だいたい我が家では、あわてんぼうのサンタクロースは

クリスマス前にやってくるのですが、

それよりも前にウイルスがやってきたんです。

12月23日  娘、大量の鼻水とともに咳をしはじめる。37.8度。翌日は平熱。

12月27日  息子(弟)、就寝中に咳き込みだし、大量に吐く。41度発熱。

12月28日  息子、朝は37度に下がり、午前中いっぱいかけて寝る。

      私は論文の査読結果が返ってきて、一日対応に追われる。

12月29日  息子、相変わらず41度。

      1ヶ月に1回くらいは41度の熱を出し、2〜3日で治るので、

      今回もそうだと甘く見ていた・・・

12月30日  娘がばあばの家(遠方)へ行くため、午前中に送る。

      夕方から息子の呼吸に異変あり。

      休日診療所を探すも、閉まっていて再開は22時。

      息子と私、2人っきりのなかで、救急車を呼ぶべきか悩む。

      小児救急電話相談(#8000)にかけるも繋がらず。

      そうこうしているうちに息子が寝てしまった。様子をみる。

そして入院

12月31日  明け方未明、1次救急医療機関へ。

      インフルエンザの検査は陰性。

      風邪だろうということで

      吸引と薬5日分を処方されて帰されそうになるものの食い下がり、

      2次救急医療機関の小児科担当へ紹介状を書いてもらう。

      偶然にもいつものかかりつけの大学病院。しかも主治医が当直。

      主治医が胸の音を聞いて、即入院。

      肺に酸素が入っていないということ。

      レントゲンで見ると肺過膨張という状態。

      苦しいからたくさん空気を吸おうとするけれど、

      気管支が炎症でふさがれており吸った空気を吐き出せない。

      サチュレーション(SpO2)、85。

      ネーザルハイフローを装着。

      抗生剤とステロイドの投与開始。

      呼吸を整えることが優先されるので絶食。

      夕方、論文の指導を受けに恩師のところへ行き、病院へ戻る。

      付き添いで病院泊。

1月1日   病院で新年を迎える。

      少し回復したのか、ネーザルハイフローをもぎ取ろうとする。

      サチュレーション安定の95以上。

      夫と交代して夜、自宅に戻る。

      一人で家にいることが変なかんじ。

      翌日明け方まで論文の修正稿を執筆。

1月2日   朝からお正月用に揃えた食材を使ってお弁当づくり。

      昼、病院へ行き、夕方に娘を迎えに行く。夜は病院泊。

      RSウイルス陽性。原因が確定される。

1月3日   早朝、急変。

      サチュレーション70代まで下がる。

      医師2名と・看護師3名で囲んで処置。

      頑張って頑張って呼吸して、疲れちゃったんだよ。

      挿管は避けたかったけど、人工呼吸器で呼吸を整えた方が

      きっと本人は楽だし、ICUに行った方が急変に対応できる。

      ということで、ICUに移動。

みんなで寄ってたかって処置しているとき、小児外科の先生が

「お母さん、こんなところ見て平気?」と聞くから、

「もう慣れてますよ!」って答えたんだけど、

医師と看護師大勢に囲まれてベッドごと移動して、ICUの入口で

「お母さんは、ここで」

と言われて、自動ドアの向こうに消えて行く小さな姿を見守る。

今まで何度も経験してきたけど、これは慣れっこない。

RSウイルスには注意

ということで、今はICUに入って3日目。

RSウイルスは発症してから1週間目がピークで、

1週間かけて良くなって行くらしい。

今は底の部分、だけど必ず良くなりますから。と先生に言われている。

鎮静剤で眠らせて、人工呼吸器をつけているんだけど、

面会に行くと息子は必ず目を開ける。

そして喉が気持ち悪いからえずいて、涙を出している。

その姿を見ると、本当にごめんね、ごめんね、と言うしかなくて。

なんで私はもっと早く病院に連れて行かなかったんだ。

RSウイルスは大人にとってはただの風邪。

でも、乳児や息子みたいな体力のない子にとっては、命に関わる病。

しかも、普段の外来ではウイルス検査ができず、入院に原因を特定する

際に実施できるらしい。

普段から、高熱が出るたびに大学病院にかけこんで、

けっきょく何もなくて、、、の繰り返しで、

病院にかけこむことを躊躇していた自分がいた。

母親というのは、子どもの状態に関しては、自分を強く信じるのがいいのだと

今回学びました。

快復を、今はただ祈り待つのみ。