民法が定める「夫婦の別姓は認めない」とする規定と、
「女性は離婚後6か月間は再婚できない」という規定が、
11月の最高裁判所の大法廷で審議され、早ければ年内にも憲法判断を示す見通しです。
まず夫婦別姓について。
日本の婚姻届には、「夫の氏」か「妻の氏」にチェックする欄があって、
夫婦として一つの姓を選ばなければいけないようになっていますが、
96%の夫婦が男性の姓を選んでいるという事実に衝撃を受けました。・・・!
今のご時世、男女平等が声高々に言われておりますが、
長らく培ってきた父権社会に基づく慣習の表れなんでしょうか。
慣れ親しんできた名前を使い続けたくても、結婚することでそれが遮断される。
姓が変わって「やっと一緒になれたね♡うれしい♡」と感じる人もいれば、
過去の自分がいなくなったような気がしてツライと感じる人もいるでしょう。
保険証、パスポート、免許証なども全部変更しないといけないっていう実務面の面倒くささもあります。
夫婦で話し合って、心から納得して同姓にする分にはまったく問題がないと思います。
でも、今の制度では仕方がないから「どちらか」を選ばなければならない。
その「どちらか」は、往々にして男性所有であることは、やはりおかしいと思うのです。
戸籍上は結婚相手の姓だけど、仕事上では旧姓を使用している女性も増えていますよね。
「戸籍上の名前は変わっても通称でとおすこともできるから、名前くらいいいじゃないか」
というようなことを言われたことがあります。
あと過去に、「なんでそんなに固執するの!本当は俺と一緒になりたくないんでしょ?」
みたいなことも(笑)。
いやいや、愛しているとか愛していないとかの問題じゃなくて。。。
普段はリベラルなことを主張しているのに、無意識に男性権威的な思想をチラチラさせている男性に
矛盾と違和感を感じているのかもしれません。
「地に足ついていない、きれいごとばっかり言ってるなぁ」って。
ルサンチマンとかフェミニストとか煙たがられても、いいんです。
でも私にとって、姓を変えることは未知の恐怖でしかない。。。
20代でフツーに日本人と結婚していたら、別に何とも思わなかったかもしれないけど。
もし、また結婚するときがきたら、相手の男性が
「男性姓にして当たり前」みたいな態度じゃなければいいなぁと願っています。
また、「女性は離婚後6か月間は再婚できない」という民法の規定については、
離婚後に妊娠が発覚した場合、
前夫の子なのか、新しいパートナーの子なのかを明確にするための待期期間なのですが、
離婚する夫婦の中で、妊娠している人は0.012%~0.015%程度と言われています。
(離婚は毎年25万組前後、うち父親の推定で調停・裁判をしているのは3000組程度)
99.9%の女性は離婚時に妊娠していないにも関わらず。
現代はDNA判定もあって、子どもの父親を推定することも可能なのにも関わらず。
待婚期間によって、生まれてくる子どもが非嫡出子になるケースもあるとか。
時代錯誤な規定です。
夫婦別姓を選択できるようになると、
「家族の絆が薄くなる」や「離婚が増える」などのデメリットが言われていますが、
本当にそうか?と問いたい。
家族観の押しつけで、我慢を強いているパターンも多いのでは?って。
「男女平等」とか「男女参画」とか言う社会であれば、無意識の父権主義的な同調圧力から抜け出すのが
新しい時代の突破口になっていくような気がしてなりません。