謹賀新年。
ご挨拶が遅れてしまいましたが、昨年末に第二子の長男を出産しました。
難病を抱えて生まれてきたわが子は、生後1日で4時間の手術を乗り越え、
3週間足らずで退院してくれました。
退院まで早くて1カ月、長くて半年~1年かかるとも思っていたので、
一緒に自宅で年越しができて、いい一年のスタートをきることができました。
多くの方の支えがあってこそと心から思います。
どうぞ、家族ともども、今年もよろしくお願い申し上げます。
今回の妊娠から出産まで、本当にいろいろなことがありました。
たくさん考え、悩み、葛藤しました。
流産も覚悟したし、人工死産の選択も考えました。
命と向き合う葛藤をやわらげてくれたのは、同じような経験をした友人の励ましや、
何があっても黙って話を聞いてくれる、寄り添ってくれる人たちの存在でした。
その葛藤の中から、一つの命が何の障壁もなく、健康で生まれてくること自体が、
当たり前のことではなく奇跡なんだと本当によくわかりました。
また、社会制度の穴というか、マイノリティの行き詰まり感というのは、
私たちが知らないところに、まだまだ存在するということにも気づきました。
声にならない声。
スポットライトがあたっていないところ。
社会問題として取り沙汰されていないから、多くの人が知らない部分。
今回の経験でそんな部分を垣間見たので、当事者として出来ることとして、
まずは書き残しておきたい。
そして、その解決にむけて、どんな可能性があるかということを模索していきたいと思います。
喉元すぎて忘れないように。
息子は先天性の難病以外にも別の疾患が見つかっており、
1歳頃にまた大きな手術をすることが決まっています。
心配のあまり、「そんな大変な病気を抱えていたら、しばらくはまともに働けないよね」
と言った人がいました。
一般的にはそうかもしれない。でも、私には意外な一言でした。
どんな環境でも、条件に縛られず、自分のライフスタイルを創っていくのが私のテーマ。
こんなときこそ、攻めの姿勢で。
雇用されていないというのは、こんなときに役立つなーと思います。
(家庭の状況に応じてワークスタイルを差配してくれる企業もあるのかもしれないけど)
前置きが長くなってしまいましたが、葛藤の日々についてはまた次回。