興福寺の国宝特別公開に行ってきました。
普段は閉められている五重塔・三重塔を一挙に開扉するという
素晴らしい機会です。
五重塔・三重塔共通で拝観料1,000円というのは「少しお高い」という声も聞くけど、
拝観しない、という選択肢はない。
仕事の昼休みを利用して行けるっていうのは、なんとも夢のような環境です。
五重塔の中に入って、立体で表現された仏教的世界観を堪能していたところ、
拝観者の中にやけに好奇心旺盛なオジサマがいらっしゃって、
しきりに「なんで?」「どうして?」と同行者に疑問を述べ立てていました。
「なんで薬師さんが東にいるんだ?」
「なんでお釈迦さまは南にいるんだ?」
「なんでお寺の正面は南を向いているんだ?」
「なんで仏像の下に邪鬼がいるんだー?」(邪鬼ではなくて獅子ですよー)
同行の人も、「そうですねぇ。なんででしょうねぇ」と相槌をうつだけで、
結局「なんで、なんで」は解決されないままでしたが。。。
こういう「なんで?」モードのときに、実物と対比させながら
経典にかかれている内容を解説したり対話したりすると、
よい学びや気づきが得られるんだろうなぁ。
知識が増えると、イメージできる世界も広がるし、変わってくるので。
2017年1月から国宝館がしばらく閉館しますが、
2017年9月から東京国立博物館で「運慶」展が開催されるため(!)
来年は興福寺の仏像を拝観するには、またとない機会に恵まれることでしょう。
無著・世親も東京にいくみたいです。今から楽しみ。