「盗まれた長安」をみた。

高校生の頃からあこがれて、長年通い続けた街。西安。

 

結局は3年ほど住んで、

西安を起点に、遺跡や博物館を多く巡る日々を過ごした。

西安を思い出す度に、フィールドワークに出かける時の、

ワクワク感が思い起こされる。

あの黄砂の埃っぽさや、冬の冷たい空気も、臨場感をもって一緒によみがえる。

 

最近、NHK  BSプレミアム

盗まれた長安 よみがえる古代メトロポリス」をみた。

 

中国・西安で前代未聞の盗掘事件が発生した。唐王朝の皇后の墓にあった超巨大なお宝が密かに海外に売り払われたのだ。それが世紀の大発見だったことが分かり大騒動に!

いま西安は発掘ラッシュ。かつて世界最大のメトロポリスだった唐の都・長安があった街だが、昔の栄華をしのぶよすがは今、ほとんど残されていない。ところが最近の経済発展に伴う開発工事で、遺構が次々と見つかり、幻の都・長安の国際性や文化の多様性が次第に明らかになってきた。中でも今回盗掘された皇后の「石槨(せっかく)」という至宝は宮廷の華やぎを伝える極めて貴重なもの。果たしてお宝を取り戻すことはできるのか?

 

盗掘された墓は、誰のものなのか?

墓周辺をくまなく調査した結果、「貞順」と書かれた哀冊が見つかった。

それは、玄宗皇帝の皇后である武恵妃の墓であったというのがすごい。

劉呆運「長安城南郊外における唐代墓地の発掘と初歩的研究」

 

さらに、唐の皇后墓の石槨や、韓休墓の壁画が見つかったというのも、

意義深くて心が震える。

陜西歴博の一室に保管されているという。

見たい!行きたい!

西安にいたら、管理者が友達の友達であれば、優遇されて見ることが叶う。

 

番組では、大明宮や天壇も紹介されていた。

15年以上も前になるだろうか。

まだ整備途中だった大明宮含元殿を見せてもらったことがある。

西安市の北に位置し、周辺には建物もあまりなく、交通量もほぼない寂れた場所に

大明宮遺跡はあった。

今は史跡整備も進んで、周辺も開発されているんだろうけど、

当時は一人で赴いて、心細くて泣きそうになるくらい寂しい場所だった。

 

含元殿の基壇に登ると、国際都市・長安のスケールの大きさが体感できた。

基壇から落ちたら、大怪我で済むか?ってくらい、高い基壇。

日本の大極殿とは比べものにならない。。。

長安ってすごい、もっとこの都市の文化を知りたい!と思った。

 

天壇は近くに住んでいたこともあって、よく行っていた。

北京にある明清の天壇は有名な観光地だが、唐の天壇はあまり知られていない。

観光地にもなっていないし、公開もされていない。

変に活用すると遺跡を消費することになりかねないので、保存を最優先し、

次世代に繋いでほしいと願う。

 

大好きな西安から離れてはや6年。

そろそろフィールドワークに出かけたくて、うずうずする。

 

西安は、掘れば出る。

こんなにも、まだまだ何が出るかわからない場所は、世界中でも稀なのではないか。

これからも、歴史的な大発見が待っていると思うと、ワクワクする。