身体障害。
肢体不自由。
脳原性移動機能障害。
いろんな呼び方があるものの、もうすぐ3歳になる息子は、とにかく自力で歩くことができません。
私からみたらデカい赤ちゃんなんだけど、身体のサイズがベビーカーにも収まらなくなってきて、本人も体幹を支えられないのでベビーカーに乗るのがしんどそう。
オーダーメイドのバギー(子ども用車いす)を作りました。
このバギー、本体だけで15キロほどあって重い。
たたみ方、広げ方が複雑。
たたんでも、かさばる。
という難点はあるものの、本人はラクみたいです。
親としては、一番困るのが、認知度の低さ。
先月、秋の風物詩である著名な某展覧会に息子を連れて出かけたときのこと。
ベビーカーはたたんで会場外のテントで預けるように言われます。
「これは車いすなんです」
と言うと、そういうことでしたら大丈夫です。となって、そのまま会場に入ることができたけど、会場に入って外に出るまでの間、スタッフの方4〜5人ほどから「ベビーカーは外で預けてください」と言われました。
その度に「車いす」説明をして、そうすると相手も非常に恐縮されて、なんだか申し訳なくて。。。
前も同じことがあったなぁ。。。
そもそもバギーでそんなところに行くなよ、という声もありそうだけれど、車いすだって、それを押す親だって、行きたいんだもの。楽しんだっていいじゃない。
それが本当のバリアフリーだと思います。
子ども用の車いす、認知度低いな。
車いすマークでもつけようかな。
などと色々考え中。
ところで先日、伊賀流忍者博物館へ初めて行きました。
息子を連れて、駐車場から博物館まで砂利の登り道。
ああ、きっとここは平気で階段とかあって、バリアフリーは到底期待できない。とか思いつつ、入口に向かいました。
ところが、入口の係の人、息子のバギーを見るなり
「車いすですね。忍者ショーはみますか?」
と、バギーを知ってる!!
「ショーはあと3分で始まりますけど、車いすをご案内しますから、少し遅らせますね」と!
忍者さんたちも、「車いすの方、こちらにご案内します!」とか言って、バギーのことを知っているし、急な坂道を一緒になってバギーを押してくれるんですよ。
そのあとの60人ほどまとめての忍者屋敷の案内も、団体の動きと合わせて車いすの動線も丁寧にご案内いただきました。
マイノリティを、ひとつ残らずさらっと拾い上げる。
そんな隅々まで行き届いたホスピタリティに、すごく感動しました。
忍者の心得なのかも。
結論としては、伊賀流忍者博物館のホスピタリティが素晴らしい!!
ということを言いたいです。声を大にして。
子ども用車いすについては、もっと知ってもらえるといいな。